私は、学生時代にいすゞの陸送をしていたので、良くトラックを運びました。
でも、当時のいすゞは乗用車も作っていたので、スポーツカーも運びましたよ。
社会人になってからラリーのメカニックしましたけど、いすゞの自動車が全日本ラリーのチャンプになるのを手伝いました。
そんな、いすゞがF1エンジンを作ったことは、すっかり忘れていました。
いすゞといえばトラックのイメージ
学生時代には、いすゞのトラックを藤沢工場から姫路、大阪、金沢、岐阜、仙台とよく運んでいました。
大型トラックのキャビンだけ付いているシャーシだけのトラックです。
大型トラックは、車体は大きいけど運転は楽でしたよ。
でも、たまに甲府とか千葉までジェミニとか117クーペと言う乗用車を運びました。
そうなんです。
そのころは、いすゞは乗用車も作っていました。
いすゞが作る乗用車は、かなり革新的でした。
いすゞは乗用車メーカーだった
いすゞのベレットは、ダブルウィッシュボーンの足回りや、ラックアンドピニオンのステアリングなど、当時としては革新的なメカニズムを先取りしていました。
エンジンもDOHCだったし。
117クーペは、初代はハンドメイドだったし。
ベレットの後継モデルのジェミニは秀逸でした。
私が所属したラリーショップが、ジェミニ / ZZで、後半戦から全日本ラリーにデビューして、その年のシリーズチャンピオンになって、翌年からいすゞのサポートを受けれるようになったのを覚えています。
翌年からは、何チーム化がジェミニを使いだし、全日本ラリーがジェミニ一色新タ時期もあります。
117クーペの後継は、ピアッツァです。
この車も革新的でしたが、いすゞはピアッツァを最後に乗用車から撤退しちゃいました。
このピアッツァには、今で言うDCTの元になるような、ノークラッチのMTが採用されたり、いすゞと言う自動車メーカーは、時代を先取りしすぎていましたね。
いすゞはF1エンジンも作っていた
当時は話題になったのに、時がすぎるとともに忘れていたんですが、いすゞはF1エンジンも作っていました。
1990年代初頭でしたっけね。
ちょうど片山右京がヤマハのF1エンジンで走っていた頃ですね。
いすゞは、自社のエンジン技術を確認しようとして、F1エンジンを作ってみようというプロジェクトがあったんです。
でも、いすゞはサプライヤーを目指してなかったので、チームは4名という少数精鋭でした。
でも、開発したエンジンの性能がすごかったんですよ。
3.5リッターNAのV12エンジンのベンチマークが、646PS/12000rpmも出ちゃったんです。
当時の、ホンダやヤマハと比べても負けてない。
更にチューンすると、765PS/13500rpmと言うベンチスコアが。
ちょっと、すごくないですか?
欲が出たチームは、実際に走らせてくなって、名門チーム・ロータスのマシン102Bに載せちゃったんです。
もちろんテストだけですけど。
テストカーはシルバーストーンに持ち込まれて、マクラーレン・ホンダ、レイナード・イルモアそしてロータス・いすゞの3チームでテストしたんです。
最高速はホンダに負けたけど、セナのドライブするマクラーレン・ホンダに6秒差だったんです。
マシンの熟成度からすれば、驚異的なポテンシャルだったんです。
もし、いすゞがエンジンサプライヤーを目指したら、もう少し面白くなっていたかもしれませんね。
まぁ、いすゞは目的を果たしたので、テストだけで終わっちゃったんですけどね。
まとめ
いすゞって会社は、今でもおもしろい車を作っていたので好きですよ。
トラックも好きだから、いすゞのトラックも好きです。
また、乗用車作らないかなぁ~