9月1日は防災の日。
お住まいの地域でも、避難訓練とか色々防災にちなんだイベントがあったと思います。
そこで、防災の日の由来や地震のメカニズム。
またそのメカニズムを解明する取り組みや、日頃の防災式についてまとめてみました。
防災の日とは?
防災の日は、東京消防庁によると「1923年9月1日に発生した関東大震災」にちなんでいるといいます。
でも決め手になったのは「1959年9月26日18時ごろ和歌山県紀伊半島に上陸した伊勢湾台風」とも言われています。
関東大震災では、発生がお昼前で能登半島にあった台風の影響で強風が吹いていたために、火災が広がり犠牲者の9割が焼死だったそうです。
過去の教訓を元に、大地震を想定した大掛かりな訓練を行い、防災への意識を高めるておくことを目的にした1日です。
防災の日だけ動くのではなく、日頃からの供えが大事なんです。
家の中の安全確保と3日分の飲料と食品を点検しておきましょう。
巨大地震とスロー地震
スロー地震というのを知っていますか?
今年に入って京都大学防災研究所などのグループが、宮城県沖の地震源を南北から挟むスロー自身の多発地帯が挟む形で巨大地震の破壊力をブロックするバリアを形成している可能性を指摘しました。
京都大防災研究所と東北大学、東京大学などのグループは、海底の地震観測装置や地殻変動データを元にスロー地震について研究しました。
スロー地震とは、数日から数年にかけて動く地殻のスロースリップのことで、スロー地震が発生している地域では、巨大地震が発生しにくくなっているという事実を掴んだそうです。
東日本大震災以降に、東日本沿岸の日本海溝の海底150箇所に観測ポイントを設置して「日本海溝海底地震津波観測網(S-net)」と呼ばれています。
研究チームは、このS-netのデータを、詳細に分析して、スロー地震の仮説を立てました。
地震メカニズムの解明
巨大地震のメカニズムを解明するために、JAMSTEC(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)が保有する地球深部探査船「ちきゅう」が活躍しています。
「ちきゅう」は、日本海溝など地震の巣の死闘や地質を掘り出して、地震発生のメカニズムを研究する科学掘削船です。
船の中央部にあるやぐらを使って、9.5mのドリルパイプを何本もつなげて数千メートルの海底まで下ろし、さらに海底下数千メートルまで掘削が可能なんです。
このドリルパイプの先端に装着するドリルビットは、海底下7000メートルもの掘削能力を持っています。
地底の深部から採取した試料を分析することにより、地球環境の変動や巨大地震のメカニズムや津波の発生メカニズムの解明を研究しています。
地震発生後72時間の生き方
もし地震などの大災害が発生した場合、最悪の場合自治体はすぐには機能せず、周辺からの支援が安定するのに3日は、自分で生き延びる準備が必要と言われています。
また、災害時における生存率は72時間で急激に低下すると言われています。
人間が飲まず食わずで生存できる限界が72時間とも言われています。
この72時間を「72時間の壁」とも言います。
この72時間を擬似的に体験する「そなエリア東京」という防災体験学習施設が東京の有明にあります。
「そなエリア東京」では、「東京直下72h TOUR」という体験ツアーがあるので一度受けておくと良いと思います。
スタート時に渡されるタブレットから色々な問題が出されて、余震の続くジオラマの中で、建物の中から脱出して、倒壊した街の中を抜けて避難所まで避難するいくつものストーリーで、地震を疑似体験していきます。
避難所についても、実際の避難所生活を疑似体験出来ます。
巨大地震を体験する機会はそうそうないので、一度体験しておくと実際に災害にあったときに役に立つと思います。
まとめ
地震というのは自然災害なので、いつ起きるかという予測は難しいものです。
日本列島は、どこにいても地震の被害を受ける可能性があります。
しかも巨大地震になると、自治体の機能が停止してしまう可能性すらあります。
そんな中、自分たちで災害発生後の72時間を生き延びる意識が必要かと思います。