高速道路でも一般道路でも、複数の車線があるときに渋滞してきたら、頻繁に車線変更を繰り返して走る車がいますよね。
あれって、実際のところ目的地に早くつくんでしょうか?
トラックの運転もしていた私の視点で考えてみました。
あなたは渋滞のとき車線変更派?
複数の車線がある道路で、あなたは頻繁に車線変更するタイプですか?
私は、あんまり車線変更しません。
私の父親は、絶えず車線変更してすこしでもまえにいこうとしていましたけど、私はほとんどしません。
もちろん、渋滞の状況や理由によっては、車線変更はしますけど、それでも頻繁にはしません。
結論から言えば、大して変わらないからです。
まぁ、トラック乗っているとわかるんですけど、一般道であれば信号の1つや2つ先に行っても、結局は追いついちゃうんです。
経験値から言えば、50キロぐらいの工程なら、せいぜい違ったとしても5分~10分程度の違いです。
そのわずかの時間差のために神経すり減らすのは、ナンセンスと考えています。
車線変更するには、前後の流れと、自分が入れるだけの隙間を見分けながら、タイミングを見計らいます。
車線変更後は、侵入した車線の流れを乱さないように加減速して流れに合わせます。
これって、結構神経使いますよね。
まして、最近は些細なことから、あおり運転に繋がりますから余計怖いですよね。
仮に、あなたが車線変更すると、進入された列の車は減速します。
そこで、その列の流れが変わります。
右側が流れていると思って、右側に車線変更したら流れが遅くなって、逆に元の車線が流れているとかよくあります。
これは、あなたのずっと前の方でやはり車線変更した車がいるために、その車線の流れが変わったからです。
そんな観点から、私は渋滞だからといって、あまり車線変更はしません。
左車線と右車線とどっちが早い?
一般道や高速道の渋滞で、隣の車線がスイスイ走っているのを見かけますよね。
実際の処、左車線が早いのか、右車線が早いのかって、言われたらセオリーはないですね。
それを判断する条件は色々あります。
- 車線数
- 平日なのか休日なのか
- 時間帯
- 都市部なのか郊外なのか
- 高速道なのか国道なのか県道なのか
一般道で言うと
- 前方の交差点の待ち時間が長い
- 前方の交差点の右折車が多い
- 前方の交差点の左折車が多い
こういった要素で、流れの良い車線が決まってきます。
トラック運転手など、日頃走り慣れている人は、交差点ごとの状況を把握しているので、事前に車線を変えていることが多いですね。
なので、トラックの動きなどを参考にするのも良いと思いますよ。
高速道で言うと
- 一番右は追い越し車線で長いこと走ってはいけない
- 左車線は、JCTやICで出ていく車がいる
- 左車線は、JCTやICで合流してくる車がいる
- 遅い車は、一番左車線を走る
こうやって見ると、渋滞時でも右車線が早そうに見えますが、実際には右車線も詰まっちゃうので、なんとも言えないのです。
渋滞になる理由
- 渋滞が起きる理由は、割と明白です。
- 前方に大きな交差点がある。
- 前方で車線が減る
- 前方で合流してくる車線がある
- 前方に上り坂がある
- 前方にトンネルがある。
他にも、いろいろな要素はあるのですが、大きな理由はこんなところですね。
さらに、これに輪をかけるのが、車線変更による割り込みです。
走り慣れている人は、日々の渋滞の発生状況を熟知しているので、事前に車線を変えたり、迂回路を使ったりと、渋滞に巻き込まれない方法を使っています。
前方を走る大型トラックが車線を変更したら、その先で曲がるためなのか、渋滞を避けるためなのか見極めが出来ると完璧ですね。
トラックでなくても、看板を付けている営業車の動きも、見たほうが良いですね。
渋滞の回避法
渋滞のときに、むやみに車線変更しても、到着時間に大差がないことは伝わりましたか?
それで、少しでも前に進みたいと考えるなら、私のよく使っている方法を教えます。
割り込み車線を有効に
これは、一般道でも高速道でもありありなんですが、前方で車線が減少する場合は、早めに本線側に移動したほうが良いように思えますが、実際には合流する側の車線を流れがあるうちは走行して、スムーズに合流するのが早くなります。
もちろん、ギリギリまで走って強引に合流したほうがもっと早いと思われがちですが、強引な割り込みは、余計な問題をはらんでくるので、早めにスムーズに合流するのが、後続車への迷惑も回避できます。
これは、ICやJCTでの合流時も同じことが言えます。
合流できるようになった途端に、無理やり合流するよりも、本線側の流れに合わせてスムーズに合流できるポイントまで進めたほうが、後続車への迷惑も減らせる上に、結果的に早くなるということです。
大型トラックの走行に追従する
前の項でも話しましたが、日頃から道路状況をよく知っている大型トラックの後ろは道標のようなものです。
大型トラックは運転台も高いので、車体の大きい自分が一番スムーズに走れる状況を見越して、車線を変えています。
道路が空いてきたら、車速の遅い大型トラックとは離れましょう。
大型トラックは、石が飛んできたりもするの、車速が上がったら距離を開けないと、大事な車に思わぬ傷ができたりする原因にもなります。
先を見る
一般道でも高速道でも、工事情報や渋滞情報を収集するのはもちろん、常にずっと先の道路状況も見ましょう。
前を走っている車がブレーキを踏んでも、その前は踏んでいないっとかよくあります。
ぶつからない限り、直前車がブレーキ踏んでもエンジンブレーキで対処すると、この後の渋滞がスムーズになります。
最近は、ナビも優秀で高速走行中でも前方の渋滞状況によっては一般道に降りるように指示してきます。
実際指示に従うと、早くなることが多いです。
ただし、高速料金が余分にかかったりしますけどね。
要は、なるべく先読みをすること。
先読みは情報であったり、実際走っている道路の前方の状況であったりします。
料金所
これは極めつけです。
すべてのケースで有効とは限らないので、自社の前方を先読みしないと駄目です。
一昔前は、ETC装着車はわずかでしたが、昨今では未装着車のほうが少ないです。
ということはです。
殆どの車がETCゲートに向けて走行するので、一般ゲートがガラ空きだったりします。
ただし、一般ゲートでは、ETCカードを係員に渡して処理してもらうので、手間がかかります。
- カードを抜く
- 係員に渡す
- カードを挿入する
この操作をした上で、ゲートを抜けてから渋滞している列に戻るという流れになるので、この方法が必ず早くなるという保証は、あまりないですけどね。
まとめ
今回は、渋滞した道路でやたら車線変更したほうが早くなるのかという視点で検証してみました。
トラックを運転していた私の見解では、何百キロも走るというのでなければ、大して到着時間に差は出ないという経験則から、むやみな車線変更で神経を使うより、先読みをしたスムーズな走行が結果的に早いと思います。